投資信託の選び方と初心者が注目すべき5つのポイント|失敗しない銘柄選定ガイド

投資信託の選び方と初心者が注目すべきポイント

結論:投資信託選びは「コスト」「分散」「実績」の3つが最重要

投資信託を選ぶときに最も大切なのは、信託報酬(コスト)が低いこと十分に分散されていること、そして長期的な運用実績があることの3点です。初心者の方は、まずインデックスファンド(市場全体に投資する商品)から始めることをおすすめします。この記事では、投資信託の基本から具体的な選び方まで、わかりやすく解説します。

投資信託とは?仕組みの基本を理解しよう

投資信託とは、たくさんの投資家から集めたお金をひとまとめにして、プロの運用会社が株や債券などに投資する金融商品のことです。

例えば、あなたが1万円だけ投資信託を購入したとしても、その1万円は他の投資家のお金と合わせて運用されるため、数百〜数千の銘柄に分散投資されることになります。これにより、少額からでもリスクを抑えた投資が可能になります。

投資信託の主な種類

  • インデックスファンド:日経平均やS&P500などの指数に連動する商品。コストが低く初心者向け。
  • アクティブファンド:運用会社が独自に銘柄を選定し、指数を上回る成績を目指す商品。コストは高め。
  • バランスファンド:株・債券・不動産など複数の資産をバランスよく組み合わせた商品。

投資信託のメリット・デメリット

メリット

  • 少額から始められる:100円から購入できる商品も多く、初心者でも気軽に始められます。
  • 分散投資ができる:1つの投資信託で数百〜数千の銘柄に投資でき、リスクを分散できます。
  • プロに運用を任せられる:投資の知識がなくても、専門家が運用してくれます。
  • 新NISAやiDeCoで非課税で運用できる:税制優遇制度を活用すれば、利益に税金がかかりません。

デメリット

  • 元本保証がない:株式市場の下落などで、投資した金額より減る可能性があります。
  • コストがかかる:信託報酬や購入時手数料など、運用にはコストが発生します。
  • 短期で大きく儲けるのは難しい:長期的な資産形成に向いており、短期的な値動きで利益を狙うには不向きです。

初心者が注目すべき5つの選び方のポイント

① 信託報酬(コスト)が低いものを選ぶ

信託報酬とは、投資信託を保有している間ずっとかかる運用コストのことです。年率で表され、例えば信託報酬が0.5%の場合、100万円投資していれば年間5,000円のコストがかかります。

目安:インデックスファンドなら年率0.1%〜0.3%程度が標準的です。1%を超える商品は避けた方が無難です。

② 分散が効いているか確認する

投資信託の中身が、特定の国や業種に偏っていないかを確認しましょう。例えば、全世界の株式に投資するファンドや、米国の主要500社に投資するファンドなどは、十分に分散されています。

一方で、「AI関連株ファンド」「新興国専門ファンド」など、特定のテーマに絞った商品はリスクが高くなる傾向があります。

③ 運用実績と純資産総額をチェックする

運用実績は、過去3年〜5年の成績を見ましょう。ただし、過去の実績が将来を保証するわけではないので、参考程度に留めてください。

純資産総額は、その投資信託に集まっている資金の総額です。目安として100億円以上あれば安心です。純資産が少なすぎると、運用が安定しない、または償還(運用終了)のリスクがあります。

④ 購入時手数料がゼロ(ノーロード)を選ぶ

購入時手数料とは、投資信託を買うときに一度だけかかる手数料です。最近はノーロード(手数料ゼロ)の商品が主流ですので、わざわざ手数料がかかる商品を選ぶ必要はありません。

⑤ 自分の投資方針に合った商品を選ぶ

  • リスクを抑えたい:バランスファンドや債券中心のファンド
  • 長期でしっかり増やしたい:全世界株式や米国株式のインデックスファンド
  • 配当を受け取りたい:高配当株ファンドや分配金ありの商品(ただし分配金は再投資した方が効率的)

よくある誤解と注意点

誤解①「値段が安い投資信託の方がお得」

投資信託の基準価額(1口あたりの値段)が安いからといって、お得というわけではありません。大切なのは今後どれだけ値上がりするかです。基準価額が1万円でも1,000円でも、今後の成長率が同じなら結果は同じです。

誤解②「人気ランキング上位の商品が良い」

販売ランキング上位の商品は、必ずしも優良とは限りません。販売会社が売りたい商品(手数料が高い商品)が上位に来ることもあります。ランキングだけでなく、コストや内容をしっかり確認しましょう。

注意点:制度は変更される可能性があります

投資信託に関連する税制や新NISA制度は、今後変更される可能性があります。最新の情報は金融庁や証券会社の公式サイトで確認してください。

具体例:10万円を投資信託で運用したシミュレーション

例として、月1万円を20年間、年利5%で運用した場合を計算してみます。

  • 投資総額:1万円 × 12ヶ月 × 20年 = 240万円
  • 運用後の評価額:約411万円(年利5%複利で計算)
  • 利益:約171万円

新NISA制度を活用すれば、この171万円の利益に対して税金がかかりません。通常なら約34万円(20.315%)の税金が引かれるところ、まるまる手元に残ります。

一方、信託報酬が1%高いだけで、20年後の資産は約30万円も少なくなります。だからこそ、コストの低い商品を選ぶことが重要なのです。

今日からできるアクションプラン

  1. 証券口座を開設する:楽天証券、SBI証券、マネックス証券などのネット証券がおすすめです。新NISA口座も同時に開設できます。
  2. 目論見書を読んでみる:気になる投資信託の目論見書(説明書)を読んで、投資先やコストを確認しましょう。
  3. 少額から試しに買ってみる:まずは100円〜1,000円程度で購入し、値動きを体験してみましょう。
  4. 積立設定をする:毎月自動で買付される「積立投資」を設定すれば、手間なく長期投資ができます。
  5. 定期的に見直す:年に1〜2回、運用状況を確認し、必要に応じてリバランス(配分調整)を行いましょう。

まとめ

  • 投資信託は少額から分散投資ができる初心者向けの金融商品
  • 選び方のポイントは「低コスト」「分散」「実績」の3つ
  • インデックスファンドは信託報酬が低く、長期投資に最適
  • 新NISAを活用すれば利益が非課税になり、さらにお得
  • 基準価額の高低やランキングだけで判断せず、中身をしっかり確認する
  • まずは少額から始めて、積立投資で長期的に資産を育てる

投資信託選びは、最初は難しく感じるかもしれませんが、基本を押さえれば誰でも良い商品を見つけられます。焦らず、自分のペースで始めてみてください。

カマタ

カマタ

はじめまして、カマタです。
これまで学んできた投資の知識を少しでも誰かの役に立てられればと思い、このブログを始めました。
無理なく続けながら、分かりやすい情報を発信していきます。

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