妻に投資を反対された夜 ー 対立ではなく対話で見つけた答え

夫婦の対話・コミュニケーション

投資を始めて1年ほど経った頃、私は妻にこう切り出しました。

「これからもう少し投資額を増やそうと思うんだけど……」

返ってきたのは、想像していなかった言葉でした。

「え、投資ってそもそも危なくないの? もっと貯金したほうがいいんじゃない?」

反対されて初めて気づいた、自分の説明不足

その夜、リビングのテーブルを挟んで、私たちは少し重い空気の中で話し合いました。

妻の反対理由は明確でした。「投資=ギャンブル」というイメージがあること、そして「私たちの大切なお金が減ったらどうするのか」という不安です。

私は投資を始めてから、いろいろな本を読み、少しずつ学んできました。でも、その学びや考え方を妻にきちんと共有していなかったことに、この時初めて気づいたのです。

一緒に生活しているパートナーに相談もせず、「自分のお金だから」と勝手に進めていた自分の姿勢を反省しました。

対立ではなく対話 ー 不安の正体を知ること

その日から、私は妻と何度か話し合いの時間を持ちました。

まず、妻の不安がどこから来ているのかを丁寧に聞きました。すると、こんな本音が見えてきました:

  • 「投資=大きく損をするもの」という漠然としたイメージ
  • 将来のための貯金が減るのではないかという心配
  • 私が投資に夢中になって家族の時間が減るのではないかという寂しさ

最後の理由には、正直驚きました。でも、確かに最近、スマホで株価をチェックしたり、投資の本を読む時間が増えていたのです。

「投資の内容」よりも、「私の態度や時間の使い方」に対する不安もあったのだと知り、大きな気づきがありました。

少しずつ、共通の理解を作る

それから私は、妻に投資の基本を少しずつ説明するようにしました。

難しい専門用語は使わず、できるだけシンプルに:

  • 投資は「企業の成長に参加すること」であること
  • 一気に大金を投じるのではなく、毎月少しずつ積み立てていること
  • 万が一暴落しても生活に困らない範囲でやっていること
  • 目的は「老後の備え」であり、ギャンブルではないこと

そして、投資の実際の運用状況を見せました。含み益が出ている月も、マイナスになっている月も、すべて正直に共有しました。

妻は少しずつ、「投資ってそういうものなんだ」と理解してくれるようになりました。

投資は二人の未来を作るもの

今では、妻も投資に理解を示してくれるようになりました。完全に賛成というわけではありませんが、「生活費に影響しない範囲なら」と認めてくれています。

そして何より大切だったのは、「投資をするかどうか」よりも、「二人でちゃんと話し合うこと」でした。

投資は、家族の未来を作るための手段です。だからこそ、家族の理解と協力があってこそ、安心して続けられるのだと思います。

読者の皆さんへ ー もし家族に反対されたら

もしあなたも、家族やパートナーに投資を反対されているなら、まずは「対話の時間」を作ってみてください。

相手の不安を否定せず、丁寧に聞いてあげること。そして、自分の考えや目的を、できるだけわかりやすく伝えること。

投資は一人でやるものではありません。特に家族がいるなら、その理解と協力があってこそ、長く続けられるものです。

焦らず、少しずつ。信頼関係を大切にしながら、一緒に学んでいきましょう。

まとめ

妻に反対されたあの夜は、正直つらかったです。でも、あの経験があったからこそ、投資について深く考え直すことができました。

投資は技術や知識だけでなく、家族との信頼関係の上に成り立つものです。

もし今、同じような悩みを抱えている方がいたら、ぜひ対話の時間を作ってみてください。きっと、お互いにとって良い答えが見つかるはずです。

一緒に、焦らず前に進んでいきましょう。

カマタ

カマタ

はじめまして、カマタです。
これまで学んできた投資の知識を少しでも誰かの役に立てられればと思い、このブログを始めました。
無理なく続けながら、分かりやすい情報を発信していきます。

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