静かに訪れた投資1年目の年末
窓の外から聞こえる車の音が、いつもより少ない静かな夜でした。年末の慌ただしさが一段落して、ようやく一息つける時間。コーヒーを淹れて、スマホで投資アプリを開いてみました。
「もう1年経ったんだな」
投資を始めたのは、今年の1月のことでした。新NISAという制度が始まったことをニュースで知り、「今年こそは」と決意したあの日。口座開設の手続きをしながら、ドキドキしていたことを今でも覚えています。
最初は本当に小さな金額から。月に1万円の積立投資信託。それでも、毎月の給料日が来るたびに「ちゃんと投資できているかな」と確認していました。今思えば、たった1万円なのに、まるで大金を預けたかのような緊張感でしたね。
変化していった自分の心
春頃、初めて株価が大きく下がった日がありました。朝、アプリを開いたら、評価額がマイナスになっていて。その瞬間、心臓がドキッとしたのを覚えています。「やっぱり投資なんてするんじゃなかった」って一瞬思いました。
でも、その時に読んでいた投資の本に書いてあった言葉を思い出したんです。「長期投資では、一時的な下落は買い増しのチャンス」って。すぐには理解できなかったけれど、とりあえず積立は止めずに続けようと決めました。
夏には、少し慣れてきて、毎日アプリを開く回数も減っていました。というか、見ても見なくても変わらないことに気づいたんです。自動で積立されていく。それだけで十分だった。
秋、久しぶりにじっくり資産を確認したら、少しずつプラスになっていました。劇的な変化ではないけれど、確実に増えていたんです。「ああ、これが続けるということなんだな」と、心の中で静かに思いました。
投資の本質は「待つこと」だった
この1年で学んだことは、投資って実は派手なものじゃないということです。毎日チャートを見て一喜一憂することでもない。大きな利益を狙って売買を繰り返すことでもない。
投資の本質は、「信じて待つこと」なんだと気づきました。
自分が選んだ投資信託を信じる。長期的に経済が成長していくことを信じる。そして、時間が味方になってくれることを信じる。
2024年は新NISA制度が始まり、多くの人が投資を始めた年だと聞きます。私もそのうちの一人。最初は不安でいっぱいでしたが、今はこう思えるようになりました。
「始めてよかった」と。
あなたにも伝えたいこと
もし、あなたがこれから投資を始めようと考えているなら、完璧を求めなくて大丈夫です。私も最初は何も分からないまま始めました。銘柄選びに1ヶ月も悩んだこともあります。
でも、始めなければ何も変わらないんです。
そして、始めたら、焦らず続けてみてください。毎日チェックする必要はありません。月に1回、資産を確認するくらいで十分。大切なのは、止めずに続けることです。
投資は、一攫千金を狙うものではなく、未来の自分への贈り物なんだと、この1年で学びました。今年蒔いた種が、数年後、数十年後にどんな花を咲かせるのか。それを楽しみに待つ。それが投資なんだと思います。
新しい年に向けて
コーヒーを飲み終えて、アプリを閉じました。画面に映る自分の顔は、1年前よりも少し落ち着いているように見えます。
来年も、この調子で続けていこう。焦らず、騒がず、ただ淡々と。そして、また1年後の年末に、成長した自分と出会えることを楽しみにしながら。
投資を始めて初めて迎えるこの年末。感謝の気持ちでいっぱいです。投資を通じて、お金のことだけじゃなく、人生の歩き方みたいなものも学べた気がします。
あなたも、自分のペースで、一歩ずつ進んでいってくださいね。一緒に学んでいきましょう。来年も、お互いに成長できる1年にしていきましょう。