あの朝、いつものようにコーヒーを飲みながらニュースを見ていた時のことです。「1ドル=150円台に到達」という見出しが目に飛び込んできました。
正直に言うと、その瞬間は「また円安のニュースか」くらいにしか思っていませんでした。でも、ふと投資アプリを開いてみると、保有している投資信託の評価額が前日より大きく増えていたのです。
「何が起きたんだろう?」そう思って詳しく調べてみると、私が積み立てていた投資信託は米国株式を中心とした外国資産に投資するものでした。つまり、円安になることで、ドル建ての資産が円換算すると価値が上がっていたのです。
為替って、投資にこんなに関係していたんだ
投資を始めて半年ほど経った頃でしたが、恥ずかしながら「為替」と「自分の資産」がこれほど直接的に結びついているとは思っていませんでした。
銀行の外貨預金や海外旅行のときに意識するものだと思っていた為替レートが、毎月コツコツ積み立てている投資信託にも大きく影響していることに、その日初めて気づいたのです。
嬉しい反面、少し怖くもなりました。「ということは、円高になったら逆に評価額が下がるってこと?」そんな不安が頭をよぎりました。
為替変動に一喜一憂しないために大切なこと
その日から数週間、私は為替ニュースに敏感になりすぎてしまいました。朝起きたらまず為替レートをチェックし、少し円高に振れると不安になる日々。でも、ある投資の本を読んで、大切なことに気づきました。
為替は短期的には変動するけれど、長期で見ればその影響は平準化されていく、ということです。
確かに今日は円安で評価額が上がっているかもしれません。でも来月は円高になるかもしれない。大事なのは、そうした短期的な変動に惑わされず、長期的な視点で資産を育てていくことだと学びました。
それに、円安の時も円高の時も、毎月コツコツ積み立てを続けることで、結果的に「平均的な為替レート」で買えることになります。これがまさに「ドルコスト平均法」の強みなんだと、腑に落ちた瞬間でした。
分散投資の本当の意味を知った日
この出来事をきっかけに、私は自分のポートフォリオを見直してみました。
円建ての資産だけでなく、外貨建ての資産も持つことで、為替変動のリスクを分散できることに気づきました。円安になれば外貨資産の価値が上がり、円高になれば円建て資産が相対的に安定する。どちらに転んでも、資産全体としてバランスが取れるように設計することができるのです。
それまで「分散投資」という言葉は知っていましたが、「株と債券を分ける」だけでなく、「通貨も分散する」という視点が抜けていたことに気づかされました。
やさしい一歩を、一緒に
もしあなたが今、投資を始めたばかりで、為替の変動に一喜一憂しているなら、それはとても自然なことです。私もそうでした。
でも、大丈夫。為替は予測できないものですが、長期的に、コツコツと積み立てを続けることで、その影響は自然と平準化されていきます。
今日の円安も、明日の円高も、それはあくまで通過点。大切なのは、目先の数字に惑わされず、自分の目標に向かって淡々と歩み続けることです。
まとめ
あの朝、円安のニュースで動揺した私は、為替と投資の関係を初めて実感しました。でもその経験を通じて、短期的な変動に振り回されるのではなく、長期的な視点で資産を育てることの大切さを学びました。
投資は、焦らず、比べず、自分のペースで。為替も株価も、毎日変動するものです。でもその波に翻弄されず、静かに前を向いて歩き続けること。それが、私たちにできる最良の選択だと思うのです。
一緒に、ゆっくりと学んでいきましょう。