結論:株式投資は「会社の一部を買う」こと
株式投資とは、企業が発行する「株式」を買い、その企業の成長とともに利益を得る投資方法です。難しそうに聞こえますが、要するに「応援したい会社の一部を買って、会社が成長したら自分も利益を得られる」という仕組みです。今は数千円から始められますし、知識ゼロでも大丈夫。この記事を読めば、株式投資の基本がやさしく理解できます。
株式投資ってどういう意味?
株式投資の「株式」とは、企業が資金を集めるために発行する証明書のようなものです。あなたが株式を買うと、その企業の「オーナーの一人」になります。
たとえば、あなたが大好きなカフェがあるとします。そのカフェが「もっと店舗を増やしたい」と思ったとき、資金が必要ですよね。そこで株式を発行して、あなたを含む多くの人から少しずつお金を集めます。あなたは株式を買うことで、そのカフェの成長を応援しつつ、利益の一部を受け取れる権利を得るのです。
株式投資で得られる利益は2種類
- 値上がり益(キャピタルゲイン):買ったときより株価が上がったときに売って得られる利益
- 配当金(インカムゲイン):企業が利益の一部を株主に分配するお金
どちらか一方だけでなく、両方を狙うこともできます。
初心者がつまずきやすいポイント
①「株価が下がったらどうしよう…」という不安
株価は毎日変動します。買った直後に下がることもあります。でも、短期的な値動きに一喜一憂しないことが大切です。長期的に見れば、良い企業の株価は上がる傾向にあります。
②「どの株を買えばいいか分からない」
最初は誰でも迷います。そんなときは、自分が普段使っている商品やサービスを提供している企業から調べてみると理解しやすいです。知らない会社よりも、身近な会社の方が安心感もあります。
③「専門用語が多すぎる」
「PER」「PBR」「時価総額」など、聞き慣れない言葉がたくさん出てきます。でも、最初からすべて理解する必要はありません。まずは「株価」「配当」「売買」の3つを押さえておけば十分です。
具体例で理解する株式投資
たとえ話で考えてみましょう。
あなたが1株1,000円で「A社」の株を100株買ったとします(合計10万円)。
- パターン①:株価が上がった
1年後、株価が1,200円になりました。このとき売れば、(1,200円 – 1,000円) × 100株 = 2万円の利益です。 - パターン②:配当がもらえた
A社が「1株あたり50円の配当を出します」と発表。あなたは100株持っているので、50円 × 100株 = 5,000円がもらえます。 - パターン③:株価が下がった
株価が800円に下がりました。でも、売らなければ損失は「確定」しません。長期保有を続ければ、また上がる可能性もあります。
実際にどう行動すればいい?【5ステップ】
- 証券口座を開設する
株を買うには証券会社の口座が必要です。ネット証券(楽天証券、SBI証券など)なら、スマホで簡単に開設できます。 - 少額から始める
最初は1万円〜5万円程度の少額でOK。慣れてから増やしていけば安心です。 - 興味のある企業を調べる
自分が使っている商品やサービスの会社を調べてみましょう。「この会社、応援したいな」と思える企業を選ぶのがコツです。 - 1株だけ買ってみる
最近は「単元未満株」といって、1株から買えるサービスもあります。まずは1株買って、株価の動きを観察してみましょう。 - 長期保有を前提に考える
短期的な売買で儲けようとするのは難しいです。「5年〜10年持つつもり」で買うと、精神的にも楽になります。
注意点・よくある失敗パターン
❌ 失敗パターン①:一つの会社に全額投資
「この会社は絶対伸びる!」と思っても、全財産を一つの株に集中させるのは危険です。分散投資(複数の会社に分けて投資)が基本です。
❌ 失敗パターン②:値下がりしたらすぐ売ってしまう
株価は日々変動します。少し下がっただけで慌てて売ると、損失が確定してしまいます。長期的な視点を持ちましょう。
❌ 失敗パターン③:借金をして投資する
「絶対儲かる」という投資はありません。余裕資金(失っても生活に困らないお金)で始めることが鉄則です。
❌ 失敗パターン④:SNSや掲示板の情報を鵜呑みにする
「この株は今が買い時!」という情報が溢れていますが、自分で調べて納得してから買うことが大切です。
まとめ
- 株式投資は「会社の一部を買って、成長とともに利益を得る」仕組み
- 利益は「値上がり益」と「配当金」の2種類
- 初心者は少額から、興味のある企業で始めるのがおすすめ
- 分散投資と長期保有が失敗しないコツ
- 借金や全財産を投じるのは絶対にNG
株式投資は、正しく理解すれば怖いものではありません。まずは少額から、ゆっくり始めてみてくださいね。