この記事で分かること
- 外国株投資の基本的な仕組みと、初心者でも始めやすい理由
- 米国株が人気の理由と、投資信託・ETFを使った分散投資のメリット
- 新NISAを活用した外国株投資の始め方と注意点
結論:外国株投資は1株から始められて、世界の成長に投資できる
外国株投資とは、日本以外の国の企業の株式に投資することです。初心者の方が知っておきたいポイントは次の3つです:
- 1株から購入できるため、数千円〜数万円程度の少額から始められる
- 新NISAの成長投資枠やつみたて投資枠で購入でき、税制優遇を受けられる
- 米国株や全世界株の投資信託・ETFを使えば、分散投資が簡単にできる
日本株は基本的に100株単位での取引ですが、外国株は1株から買えるため、初心者でも手軽に始められます。アップル、マイクロソフト、コカ・コーラなど、普段使っている企業の株主になることもできるんです。
外国株投資とは?基本的な仕組み
外国株投資とは、海外の証券取引所に上場している企業の株式を購入することです。主に「米国株」「欧州株」「アジア株」などがありますが、初心者には米国株が最も人気です。

初心者向け用語解説
「証券取引所」とは? → 株式を売買する市場のこと。米国にはニューヨーク証券取引所(NYSE)やNASDAQがあります。
なぜ米国株が人気なのか?
米国株が初心者に人気の理由は、以下の3つです:
- 世界的な大企業が多い:アップル、マイクロソフト、アマゾン、グーグル(アルファベット)など、日常生活で使っているサービスを提供する企業が多数上場しています
- 長期的な成長実績:米国の代表的な株価指数「S&P500」は、過去数十年にわたって年率約10%のリターンを達成してきました
- 情報が豊富:日本語の投資情報サイトやセミナーも充実しており、初心者でも学びやすい環境が整っています
具体例で考えてみよう
たとえば、あなたがiPhoneを使っていて、Amazonで買い物をして、YouTubeで動画を見ているなら、これらのサービスを提供する企業(アップル、アマゾン、グーグル)の株主になることができます。「自分が使っているサービスの会社に投資する」というのは、企業を理解しやすいという点でも初心者に向いています。
外国株の購入方法
外国株は、ネット証券会社で外国株取引口座を開設すれば購入できます。多くのネット証券では、証券総合口座を開設すると同時に外国株取引口座も開設できます。
購入資金は日本円のままでも購入できる「円貨決済」と、事前に米ドルに両替してから購入する「外貨決済」の2つの方法があります。初心者の方は、手続きが簡単な円貨決済から始めるのがおすすめです。
証券口座の開設方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
証券口座の開設方法とは?初心者が迷わず始められる5つのステップ
初心者がつまずきやすい3つのポイント
ポイント1:為替リスクって何?
外国株投資では、為替リスク(為替変動リスク)があります。これは、円とドルの交換レートが変動することで、投資の価値が変わってしまうリスクのことです。

初心者向け用語解説
「為替リスク」とは? → 円高・円安によって、外国資産を円に換算したときの価値が変わるリスクのこと。円安なら有利、円高なら不利になります。
具体例で考えてみよう
1ドル=100円のときに米国株を1株100ドル(1万円)で購入したとします。株価が変わらなくても、為替レートが1ドル=110円になれば、その株の価値は1万1000円に増えます。逆に1ドル=90円になれば、9000円に減ってしまいます。
為替リスクは短期的には上下しますが、長期投資では株価の成長でカバーできることが多いため、過度に心配する必要はありません。
ポイント2:個別株と投資信託・ETF、どちらを選ぶ?
外国株投資には、大きく分けて2つの方法があります:

- 個別株:アップルやコカ・コーラなど、特定の企業の株を直接購入する方法
- 投資信託・ETF:複数の企業にまとめて投資できる商品(例:全米株式インデックスファンド、S&P500連動型ETF)
初心者には投資信託・ETFがおすすめです。なぜなら、1つの商品を買うだけで数百〜数千の企業に分散投資ができ、リスクを抑えられるからです。個別株は企業分析が必要で、1社に集中投資するリスクもあります。
投資信託とETFの違いについて詳しく知りたい方は、こちらの記事で解説しています。
ETF(上場投資信託)とは?投資信託との違いと初心者向けの選び方
ポイント3:税金はどうなるの?
外国株で得た利益(売却益や配当金)には、日本の税金がかかります。ただし、新NISAの口座で購入すれば、利益が非課税になります。2024年から始まった新NISA制度では、成長投資枠で個別の外国株を、つみたて投資枠で外国株の投資信託を購入できるため、初心者にとって非常に有利です。
具体例とたとえ話で理解する外国株投資
たとえ話:「日本だけのお店」vs「世界展開のお店」
投資を「お店のオーナーになること」にたとえてみましょう。日本株だけに投資するのは、日本国内だけで営業するお店のオーナーになるようなものです。一方、外国株にも投資すると、世界中で営業するお店のオーナーにもなれます。
日本の人口は減少傾向にありますが、世界全体では人口が増え続けています。世界の成長を取り込めるのが外国株投資の魅力です。
具体例:全世界株インデックスファンドの場合
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」という投資信託は、世界中の約2500銘柄に分散投資できる商品です。新NISAのつみたて投資枠で毎月1万円ずつ購入すれば、自動的に世界中の企業に投資でき、リスクを分散しながら長期的な成長を狙えます。
インデックス投資の基本については、こちらの記事で詳しく解説しています。
インデックス投資とは?初心者におすすめの理由と始め方
実際にどう行動すればいいか?5つのステップ
ステップ1:ネット証券で口座を開設する
まずは、外国株取引ができるネット証券で口座を開設しましょう。代表的なネット証券は以下の通りです:
- SBI証券
- 楽天証券
- マネックス証券
これらの証券会社では、新NISA口座も同時に開設できます。
ステップ2:投資方針を決める
次の2つから選びましょう:
- 投資信託・ETFで分散投資(初心者におすすめ)
- 個別株に挑戦(企業分析に興味がある方向け)
迷ったら、まずは全米株式や全世界株式のインデックスファンドから始めるのが安心です。
ステップ3:少額から始める
最初は月1万円程度の積立投資から始めましょう。投資信託なら100円から購入できますし、個別株でも数千円〜数万円で購入できる銘柄が多数あります。
ステップ4:新NISAを活用する
新NISA口座で購入すれば、利益が非課税になります。つみたて投資枠(年間120万円)と成長投資枠(年間240万円)を組み合わせて使えるので、自分のペースで投資できます。
新NISAの投資枠について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
新NISAの年間投資枠は繰り越せる?|非課税枠の使い切り方と計画的な投資戦略
ステップ5:長期保有を前提に考える
外国株投資は、最低でも5年〜10年以上の長期保有を前提にしましょう。短期的には為替や株価が上下しますが、長期的には世界経済の成長とともに資産が増えていく可能性が高まります。
注意点・よくある失敗パターン
失敗パターン1:短期的な値動きで売買を繰り返す
株価が少し下がっただけで慌てて売却したり、上がったからといってすぐに売ったりすると、手数料や税金がかさんで利益が減ります。外国株投資は長期保有が基本です。
失敗パターン2:為替レートを気にしすぎる
「円高になるまで待とう」と考えて投資のタイミングを逃す人がいますが、為替のタイミングを予測するのは非常に難しいです。積立投資でコツコツ続ける方が、結果的に良いパフォーマンスになることが多いです。
失敗パターン3:個別株に集中投資しすぎる
「この企業は絶対に伸びる!」と信じて1社に全資産を投資するのは危険です。どんな大企業でも業績が悪化する可能性はあります。複数の企業や投資信託に分散投資しておくと安心です。
分散投資の考え方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
資産運用の基本とリスク管理|初心者が知っておくべき分散投資の考え方
注意点:配当金には二重課税がある
外国株の配当金は、現地(例:米国)で税金が引かれた後、日本でも課税されます(二重課税)。ただし、確定申告で「外国税額控除」を申請すれば、一部が還付されます。新NISA口座の場合は日本での課税がないため、手続きが簡単です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 外国株投資はいくらから始められますか?
A. 投資信託なら100円から、個別株でも1株から購入できるため、数千円〜数万円から始められます。少額から始めて、慣れてきたら金額を増やすのがおすすめです。
Q2. 米国株と全世界株、どちらがおすすめですか?
A. どちらも良い選択肢です。米国株は過去の成長実績が優れており、全世界株はより広く分散投資ができます。迷ったら全世界株式インデックスファンドから始めると、1本で世界中に分散投資できるので安心です。
Q3. 円安のときに外国株を買うと損しますか?
A. 円安のときに購入すると、円高になった場合に為替差損が出る可能性があります。ただし、積立投資で長期的に購入し続ければ、為替レートは平均化されるため、購入タイミングを気にしすぎる必要はありません。
Q4. 外国株投資で確定申告は必要ですか?
A. 新NISA口座で投資している場合は、基本的に確定申告は不要です。特定口座(源泉徴収あり)で投資している場合も、通常は確定申告不要ですが、配当金の外国税額控除を受けたい場合は確定申告が必要になります。
Q5. 外国株の取引時間はいつですか?
A. 米国株の場合、日本時間で23:30〜翌6:00(サマータイム期間は22:30〜翌5:00)に取引できます。ネット証券では注文自体はいつでも出せるので、仕事をしている方でも問題なく投資できます。
まとめ:外国株投資は世界の成長に参加できる選択肢
- 外国株投資は1株から購入でき、少額で世界の企業に投資できる
- 米国株や全世界株の投資信託・ETFなら、初心者でも簡単に分散投資できる
- 新NISAを活用すれば、利益が非課税になり税制面でも有利
- 為替リスクはあるが、長期投資で株価成長とともにカバーできる可能性が高い
- 短期的な値動きに惑わされず、長期保有を前提に積立投資を続けることが成功のカギ
外国株投資は、日本株だけでは得られない世界経済の成長を取り込める魅力的な選択肢です。知らなくて当たり前ですので、まずは少額から始めて、自分のペースで学んでいきましょう。焦らずコツコツ続けることが、長期的な資産形成につながります。
免責事項
本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資にはリスクが伴い、元本割れの可能性があります。投資判断はご自身の責任で行ってください。記事内の数値や情報は2026年1月時点のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。